ドリル式テキスト

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28STEP 3:A社の経営概況と支援内容等の確認 A 社に対する金融機関の取組み状況に続き、取引先の経営概況の確認と、取引先に対するこれまでの金融機関の支援内容について確認を行います。 確認方法は、金融機関で....

28STEP 3:A社の経営概況と支援内容等の確認 A 社に対する金融機関の取組み状況に続き、取引先の経営概況の確認と、取引先に対するこれまでの金融機関の支援内容について確認を行います。 確認方法は、金融機関で保管管理している取引先融資ファイルの中から、会社概要をはじめとする各種資料や融資稟議書などによって行います。融資ファイルは、金融機関とのこれまでの取引実績を表す重要な綴りであり、また今後の取組み方針を判断するためにも有効であることから、しっかり整理のうえ保管管理しておかなければなりません。 今回、確認した結果は次のとおりです。1.A社の経営概況と金融機関の支援内容 A 社は業歴40年のプラスチック製品製造業で、大手家電部品メーカーの下請けとして比較的経営は安定していた。しかし先般、得意先の1社が倒産し、80 百万円以上の不渡手形を抱えることになった。また、この得意先の倒産でA 社の年間売上高が200 百万円程度減少することが予想された。 得意先の倒産という事態を受け、金融機関ではA 社の財務状況の把握と今後の事業継続の見通しについて早急に検討を行った結果、これまでの経営実績と既存の取引先からの受注見込みなどから当面の事業継続に問題がないことが明らかになった。これにより、不渡手形の買戻し資金として60 百万円、売上減少ならびに不良債権引当に関わる当面の運転資金として80百万円を緊急支援策としてA 社に融資実行した。なお、これらの支援資金については、STEP1に掲載した「直近の財務状況」の「長・短借入金総額650 百万円」に含まれている。 以上がA 社の経営概況と金融機関の支援内容です。このような経緯から、取引先の債務者区分を「正常先」から「その他要注意先」にランク