ドリル式テキスト page 23/26

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38　なお、このヒアリングに際し、事前に行った業界動向調査によって次のような状況が把握できました。１．最近のプラスチック産業全体では、自動車部品を中心に受注は増えたものの利益が得られないというような状態....

38　なお、このヒアリングに際し、事前に行った業界動向調査によって次のような状況が把握できました。１．最近のプラスチック産業全体では、自動車部品を中心に受注は増えたものの利益が得られないというような状態が継続している。これは、仕事を発注する側の大手メーカーが厳しい国際競争にさらされているため、国内企業がしわ寄せを受けていることが大きな理由である。２．今後もこうした状況は続くものと推測されることから、国内での製造加工事業、金型作成事業での成長、利益向上は期待できないと考えなければならない。３．しかし、国内市場はまだ市場としては魅力的であるため、人件費が安く、技術力もアップした近隣アジア諸国からの輸入、外注加工、製品輸入比率を高める努力がさらに求められる。４．そのため、海外情報の正確な入手、信頼できるパートナーの選出、共同作業化、海外駐在可能責任経営者の選定、レベルアップなどがより一層求められることになる。要するに、国内は現状維持とし、海外に軸足を置いた新しい企業戦略の確立が必要となる。　こうした業界動向を事前に確認した上で、解答例に挙げたような項目に関して確認およびヒアリングすれば、より早く、より具体的に取引先が抱える課題などを把握することができます。