ドリル式テキスト

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22解答例1 .売上高総利益率(粗利益率)が16.7%(150 百万円÷ 900 百万円×100)である。    中小企業の製造業平均と比べてどの程度の水準にあるのか、図表1を基に比較してみると、製造業の売上高総利益率....

22解答例1 .売上高総利益率(粗利益率)が16.7%(150 百万円÷ 900 百万円×100)である。    中小企業の製造業平均と比べてどの程度の水準にあるのか、図表1を基に比較してみると、製造業の売上高総利益率(黒字かつ自己資本プラス企業平均)は32.6%であり、A社の売上高総利益率は平均値の51.2%(16.7%÷ 32.6%)しか計上できていないことになる。2. 経常利益が0.0%(0 ÷ 900 百万円× 100)であり、儲けが出ていない状況である。 年間900 百万円の売上高を計上しているにもかかわらず利益がゼロというのであれば、長・短借入金650 百万円の返済の目途は立たない。また、このような経営実績では株主に言い訳ができないばかりか、何よりも従業員の勤労意欲が損なわれ、士気にも大きな影響を及ぼす。したがって社長以下、経営陣の責任は重大であると考えなければならない。 同じく平均値を見ると、売上高経常利益率は3.3%、減価償却前では6.2%となっている。これらの数値と比較すると、A社の数値はかなり低い水準にあると言える。3. 50 百万円の債務超過であり、解消には経常利益ベースではゼロ、減価償却費を考慮した場合には1.7年(▲50百万円÷30百万円)となる。 なお、自己資本比率の企業平均値(黒字かつ自己資本プラス)は25.3%となっている。 4 .借入金総額が売上高の72.2%(650 百万円÷ 900 百万円× 100)と高い水準となっている。    これにより、金利負担(年利率2%と仮定した場合、年間支払利息は13 百万円となり、売上高の1.4%(13 百万円÷ 900 百万円× 100)を占める)も、収益に大きな影響を及ぼしているものと考えられる。5 .資本金が総資産の3.5%(30 百万円÷ 850 百万円× 100)であり、純資産が脆弱な状況にある。