ドリル式テキスト

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第1 章 〈事例1〉プラスチック製品製造業23 ドリル①の結果はいかがでしたか。このドリルは単に正解だけを求めるものではありません。相違点はどこか、あるいは何が不足しているかなどについて確認を行いながら理....

第1 章 〈事例1〉プラスチック製品製造業23 ドリル①の結果はいかがでしたか。このドリルは単に正解だけを求めるものではありません。相違点はどこか、あるいは何が不足しているかなどについて確認を行いながら理解を深めることにあります。その点を念頭に置きながら皆さんの解答と前記の解答例を比較し、その違いを確認ください。 また、ドリルの解答例はそれが唯一の正解というわけではありません。例えば、ドリル①については財務状況等の資料が限られているため分析自体にも限界がありますし、分析の仕方によっては様々な見解が出てくる可能性もあります。したがって、各ドリルの解答例はあくまでも一つの参考例として捉えて学習を進めてください。 さて、ドリル①では、ごく限られた情報の中でA社の分析を行っていただきました。通常、分析を行う場合にはなるべく多くの情報を収集しますが、その情報収集には多くの時間と労力が必要となります。そのため、分析に着手してからその結果が出るまでには相当の日数が必要となり、その間、取引先に対する取り組み方針や融資方針などの重要な項目が検討・決定されないままの状態となります。 つまり、相当な時間を使って多くの情報を収集し終わるまでは、取引先の実態把握も進まないということになります。可能な限り多くの情報を収集してから取引先の経営状況を分析するということは大切ですが、それには時間がかかるというデメリットもあるのです。 一方、とりあえず限られた情報の中でザックリと取引先の状況を把握しておき、徐々に分析を進めて実態を解明していくという方法もあります。この場合、初めに取引先の大よその経営状況がつかめることになりますが、そのイメージが取引先に対する第一印象となります。その後、取引先へのヒアリングや各種資料の確認などにより、徐々に取引先の経営実態を明らかにしていきます。 実際の業務においては、この後者の進め方の方がより実務的・効率的であり、また、取引先とのコミュニケーションを図るうえでも効果的だと考えられます。