近代セールス2015年4月1日号<デジタル版サンプル>

近代セールス2015年4月1日号<デジタル版サンプル> page 3/16

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概要:
金融機関にとって4月は年度始めの多忙な業務に取り組むとともに、新入行職員を迎えて集合研修やOJTによる指導にあたり、意欲的な自己啓発を促す時期でもある。このような研修や自己啓発において、「金融法務」は業....

金融機関にとって4月は年度始めの多忙な業務に取り組むとともに、新入行職員を迎えて集合研修やOJTによる指導にあたり、意欲的な自己啓発を促す時期でもある。このような研修や自己啓発において、「金融法務」は業務の基本であり実践の骨格として重要なテーマの一つに位置づけられる。ことに営業店の行職員は日々「現場」の第一線に立ち顧客折衝などに臨んでいるのであるから、法的なトラブルの未然防止と万一発生した場合の臨機の対応を図るべく、営業店の管理職・役席者は大きな関心をもって指導にあたってもらいたい。企業として「あってはならない」事故やミスは、報道はもとよりインターネット上でも厳しい批判に晒される時代だ。これを「パブリック・プレッシャー」として真摯に受け止め、法務知識やスキルの修得のみならず、以下の点も視野に入れ、「よき組織人」、ひいては「よき社会人」を育てていってほしい。・倫理意識…金融機関の一員として社会的責任と公共的使命とを自覚し、「コンプライアンス(法令遵守)」はもとより、社会に定着した常識・良識に敬意を払い、自ら実践すること。・注意力…取引の交渉や手続きの過程で不注意によるミスを招くようであれば、同僚や顧客の信頼を得ることはできない。注意力を高め、そのためにも日々の体調管理に関心を持つこと。・質問する「力」…分からないことは謙虚に、そして臆することなく上司・先輩に相談し、放置したり、先送りしないこと。●武蔵野大学法学部・大学院教授立教大学兼任講師(民法、金融法)東京商工会議所中小企業金融専門委員会委員中村廉平新入行職員に指導してほしい倫理意識・注意力・質問する「力」